* KING *
「おい、起きろ…杏…」

「う~ん 後少し寝させて…頭が痛いから。


「すぐに起きれる様な事、しようか?」

ん?何?それより ここは?

「杏…」

ここは夢の中なのかな?
だって…先輩がと~ても優しい…
それに とてもいい匂いがするし…
顔をスリスリした…

「う~ん。ずっとこうしてたいよ…。」

「///お前は…」

「ほら杏 今日は特別に車に乗せてやるから、早く起きろ…。」

何故か先輩に抱き付いていた私がいる…

「///やっ、あの。おはようございます。」

「挨拶はいいから離れろよ…」

「ひゃっ、ごめんなさい…っ。痛~い。」

「朝からうざいなお前…。痛いって二日酔いか?とにかく離れろ…」

「///あ…やだ。さっきまでの先輩は何処に?鬼じゃない先輩に会いたいよ…。」

「はぁ?また訳のわからない事を言うな…薬持って来てやるから 落ち付けよ。」

頭が痛いグワングワンと おかしな物を入れられたみたいな音と 痛み付き…私昨日どうやって帰って来たんだろ?

っていうか、先輩が絶対私の介抱をしたと思うのだけれど…

ん?何気に着替えてるし…

「先輩の変態…」

「ん?何か失礼な発言をする者がいるようだが…気のせいか?ほら薬飲めよ。自分で飲めるか?」

「優しい優しい先輩ありがとうございます。もうこれ以上 先輩の手を煩わせるのは忍びないので、自分で飲みます。お気になさらずに…。」

「昨日の杏は酷かった…お前外では飲むなよ…。俺 絶対やだからな…。」

へ?私何かとんでもなくやらかした?ところで 今日は何曜日?

「あの~非常にいい辛いんですが、今何時ですか?」

「頭は正常なんだな…。今7時半だよ。お前 着替えられる?俺手伝おうか?」

クスリと笑いながら悪い顔の先輩と目が合う。

「///あ~!!変態がいる…私はやっぱ間違えてない。」

「ハハハ…早く着替えてこっちに来い。二日酔いの杏に 優しい俺様が朝ご飯用意してるから…」

くそ~自分で優しい俺様とか。やらしい俺様の間違いじゃないか?

昨日の私の服 どこやった?

んん?下着も上下昨日と違うんですけど?
もう怖すぎて 考えるを止めてしまった…

私 女の子ですけど…なんなんですか?
先輩は男なのに 何でそんなに冷静でいられるの?まさかのあっち系の人とか?

色々考えていると…

「お~い早く来いよ。食べさせて欲しいのか?」

と とんでもない事を言い出す先輩に これ以上 好きにさせない為に 私は平然と向かう。

「先輩にご迷惑をこれ以上掛けられないので、私の昨日の失態を先輩の記憶から消去して下さいませんか?」

とお願いした。



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