* KING *

環境

今日は昨日選出したデザイン画を形にするべく 本来の仕事であるパターンを作成中。

自分の書いたデザイン画が形になる その基本となるパターンを引けるとなると 力の入れようが半端ない。

「安藤ちゃん、どう?COLORの仕事は?」

室長と久しぶりに話をする。

「う~ん。見えない場所を全力で走ってる感じですかね?だけど、前がどんな所であっても 全然怖くないって…そんな感じで体力がなくなるまで走り切りますよ…。」

「流石だね…安藤ちゃんなら チーフも安心して一緒に仕事出来るんだね。今の仕事してから 顔がイキイキしてるから…」

「そうなんですか?いつも一緒だから私全然わからなかったです。」

「安藤ちゃんも同じで、COLORの3人はキラキラしていて みんな美しいからね。色のニックネームが付いてるんだから…。」

「色のニックネーム?」

「まず チーフがgold、圭君がsilver。」

「すごい。ぴったり過ぎて怖いですね。」

「安藤ちゃんはね、whiteなんだよ…。」

「え?white?意外…。」

「goldはゴージャス、silverはスタイリッシュ、whiteはピュア。僕は本当にぴったりだと思う…。」

「私がピュアって?みんなのイメージが崩れない様に 頑張りたいと思います。室長ありがとうございます。」

「ああ、どんなCOLORが出てくるか、みんな期待している。倒れない様に 頑張ってね。」

みんなの期待に応える為にも、私は一層 気持ちを込めて 一本一本の線を繋げて パターンを引いた。



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