* KING *
う…ん。温かい…今日のお布団最高。目覚ましの音が夢の中で聞こえている。

ピピピピ…ピピ…ピピ。

気のせい、気のせい…
これ何?何だか 大きくて ほっこりと温かい…ずっとスリスリしたい。

あ~、目覚ましだけが ウザイ!!

「ちょっと、私の睡眠の邪魔しないで!音うるさ過ぎ…」

「おい。お前くっつくな…。」

何故か先輩の声が超近い。でもこの質感が堪らない。頬を付けた場所は、滑らかな感じで…手でも ナデナデした。

「朝から エロい///」

やっぱり気のせいではなく先輩の声が。

「夢の中でも 俺様は俺様なんだ。人の夢にも登場するとか 本当信じられない…」

「はぁ?もういい加減目を開けて 現実をみろよ…」

パチッ…

嘘だと言って?私どうしてこんな事になってんの?

先輩の素肌に抱き付いて スリスリしてるし、私の格好は…リアルにあり得ない 裸…。

「//あのあの先輩、速攻目を閉じて記憶を彼方にやって下さい。そしたら今日1日何も文句を言わずに 下僕となりますので…どうか 私のお願いを聞いて下さいませ…」

「目を閉じて?嫌だ…お前散々俺に抱き付いて 好き勝手してるだろ?目を閉じなくても、当然下僕決定だろ?当たり前だ。早く退けよ…。」

はい、申し訳ないです。ってならないって!

「何で私 部屋着着てないんですか?」

「俺 寝るのはいつも裸だし、お前も俺と同じにした。締め付けない方が良く眠れるぞ。」

「もう、先輩のスタンスと私を一緒にしないで。しかも私女の子なんですよ。勝手に服を脱がさないで下さい。犯罪ですよ!」

「は?裸を触り捲ってたお前に言われたくない。杏は 痴漢で捕まるぞ…。」

「///もう 何でもいいから、向こう向いていて。裸を見られる事が 恥ずかしくない人の気持ちは もういいです。」

「何だよ、減るもんでもなし。それにお前の裸まあまあ綺麗だから もっと見せろよ。昨日夜だったから 余り良く見えなかったし…」

「///馬鹿~変態!!あ~もぅやだ。先輩なんて嫌い。早く 向こう向いて!」

1人大騒ぎで馬鹿みたいだけど、これが騒がずにはいられない…

だって 私…まだ誰にも素肌を見られた事なかったんだし、彼氏いた事もないから…

本当は泣きそうだよ…泣かないけど、先輩の前では絶対に…



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