* KING *
先輩の完璧に無理目な納期に、間に合うのは私の作業スピードでは 端からお手上げ。

「先輩、先にパターン仕上げていいですか?他の作業は、家に持ち帰り出来るから、そっちでも進めます。」

「杏、素晴らしい愛社精神だな。わかった、2時間したら、こっちに戻って来いよ。わかったか?」

「2時間?わかりました。では、パターン室にいます。」

いつもより集中…かなり無理して 詰めないと間に合わない…

だけど私も仕事は嫌いではない。やればやるほど 仕事は成果が出るし裏切らないって知ってるから…

俄然やる気モード爆裂で、いつも以上にサクサクと進む作業。

回りの人達は 私の勢いに引くかも知れないけど、私は気にしない。先輩と圭さんの三人で作る初めての作品。絶対に成功させたいから!!

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