* KING *
「なぁお前 何者?」

「はい?」

「とぼけんなよ。」

突然の質問に 意味不明…

「あの私 咲本さんあなたのヘルプ必要ないです。訳わからないですから…」

「逃げるのか?」

「逃げないし。どちらかと言うと 関わりたくないって言うか…只でさえ 鬼や悪魔の相手に大変なんですよ。それに次にあなたが?ハハ…私が死んじゃう。そうすると あなたは死神?」

「ブハハ…お前面白いな…人に死神とか言うか普通?」

この人おかしい。さっきから 顔付きが変わって…ニヤニヤしてる?

「なぁ お前の下の名前は?」

「えっ杏果ですけど?」

「俺 お前が気に入った。見返りは…杏果の日常って事で決まりな!」

勝手に決めないで!それに日常って何?もう相手にしたくなくて、無視してパターン室に戻ろうとする私に

「俺の事は 聖人(まさと)と呼べよ。さあ 部屋にもどるか 杏果?」

何ですか?これ…

死神…ピッタリだ。私が身動き取れなくなるまで 側でまとわりつかれるんだ。

何故か自分が可哀想になり、笑ってしまった…。先輩、変なのが浸いてしまいました。
どうしましょう。助けて…



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