近くて遠いキョリ





めっちゃ香水くさいチャラそうなオッサン2人が、俺らの横を通り過ぎた


「あの、オッサンチャラくね?」


「あぁ」


やっぱり、蒼太とは同じ事考えてた



俺も蒼太もそのオッサン2人から目が離せなかった


だって、


行く先はひとりでいる美希のところだから



「おい、悠」


「…」



「結構やべぇよ、お前、行けよ」






そう言う蒼太のこと完全に無視して


美希のいる方へいった


そして、「コイツ、俺のだから」



そうすると、オッサン2人はどっか行った





「あ、ありがとう」



なんでそんなうるうるした目でこっち見んだよ


…やべ、可愛い




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