先生に初恋
そんな時うしろから

「え、ちょ、まい!どこに帰るの!」

という堀田の声がした。

嫌な予感がした。

すぐに後ろを振り返ると走り去っていく井塚が。

もしかしてさっきの井塚に聞かれたのか…?

「ちょっと先生!何てこというのよ!」

「すまん…。」

そうだよな。堀田。

"苦手"なんて言葉は"嫌い"って言ってるようなもんなんやからな。

「もういい!あんたが追いかけないなら私が追いかける!このだめ先生!」

堀田は吐き捨てるように走っていった。
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