先生に初恋
「俺さ、里菜にプロポーズしようと思う。」

「いいじゃねーか。どうプロポーズするんだ?」

「何個か考えてるんだけど…」

楽しそうに話すふたりをよそに私は焦っていた。

もうそんな時が経ったのかと。

結婚することになったら陽向はでていくんだと。

この前まであんなに小さくて可愛かったのにいつの間にこんなでかくなってたの…。

幼稚園のときみたいに"お母さんお母さん"って甘えてきていいんですよ?

小学生のときみたいにひっついてきてもいいんですよ?

中学生のときみたいに反発してもいいんですよ?

高校生のときみたいにスポーツしてもいいんですよ?
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