探し屋さんと僕の奇妙な日常
エレベーターで3階に行く
「返事ないしいっか、失礼するよー?」

扉を開くと、カラフルな部屋がみえた。

「え、早くない?
しのー、もう来ちゃったよぉ」
「あやな、お茶出しといて」
パタパタと動き回る男子2人、奥にまだ人がいるっぽいけどよく見えない

「紅茶で良かったですか?」
「ああ、うん」
背の高い方の男子がお茶を入れてきた、ってことはこの人があやなって呼ばれてた人かな
「ななき、俺には聞かないの?」
「センパイはどうせ紅茶だって知ってるし」
「まーなー、つか他の人がいる時だけセンパイって呼ぶってなんなの?」
「尊敬するに値しないってことでしょぉ」
全然ついていけない

「ねえ、しー君は?」
「いつもの、連れてきてもいいけど…」
「俺怖いからセンパイ行ったら?
たまには尊敬させてよ」
「おっし、ななき行こ」
「俺巻き添え!?」

見た感じ、ななき君は巻き込まれやすいタイプだな。
もう1人の男子は、柔らかそうだけど計算してそうって感じかな

入れてもらった紅茶をすすり、周りを見渡した。
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