無意確認生命体
「えっと、好きとか嫌いってゆうんじゃなくて、どっちにもならないってこと」
「はぁ? そんなのわかんねぇよ! 案外付き合ってみたら相性良かったりするかもしれないだろ?」
く、食い下がるなー。
普段馴れ馴れしい人が誰かに執着すると、こうもしつこくなるもんなの?
……くそ!こうなりゃもうヤケだ! どうとでもなれ!
「もういい。わかった。私は嘘をつきたくないから遠回しだけど答えを言った。出来ればその時に、たとえ理解できなくても何かを察して貴方から退いてほしかったよ。でも、どうしてもわかってくれないみたいだから、答えじゃなくて、もっと短絡的な言い方をさせてもらうね」
そこで私は一息ついて、最後の言葉を吐きだした。
「あのね――私は、貴方に興味がないの」