無意確認生命体
「んー。わかった。承諾。でも、なんで職員室限定なんだ? それってオレ、信用されてないってコト? じゃあ、そもそも、オレがいる意味って何よ?」
う……。
それを訊かれると困る。
私だってなんでこんな風に答えてしまったのか、説明できない。
私が返答に困っていると、美智はすかさず、
「ああそうよ! アンタは信用してない!」
と言い放った。そしてさらに、
「でも、ひとりで職員室いたら暇じゃん! 志田、アンタはしぶちんの退屈しのぎ! それに選ばれただけでも光栄に思うがいいわ!」
と続けた。
……身も蓋もなかった。
この無茶な申し出に志田はキョトンとしていたが、すぐに表情を崩し、
「そら~光栄だ。じゃ、せいぜい暇がつぶれるよう頑張る」
なんて答えてくれたのだった。