盗撮教師日記
「先生にもそういう時代があったんですね。ありがとうございます。少し気持ちが楽になりました」

彼女は、そういって礼をして教室を出て行った。

あんな偽りのうそにだまされるのも天海もバカね。

そう偽りのうそとは……

「中学のときに幼なじみがいて、その子が転校してしまうのをその子が転校する前日に知ったの。それでね、私……その子のことが好きでね。でも、その子には彼女がいたの。彼女は、その子のほかにも二人の人と付き合ってたの。まー簡単にまとめると3股してたのよ。幼なじみは、だまされ続けていた。そのことを私が言うと彼はそんなの嘘だ!!って言って私に近寄らなくなったの。でも、最後そのこが転校するときに最後言われたの。“お前のおかげで、あいつへの疑いはれた。ごめん。最後まで何も出来なくて。また、いつか遊びに行くからな”って。このとき私は、初めてカレに認められた気がしたの。だから、天海さんも最後認められるように頑張りなさい」

そう伝えた。

私には、幼なじみもいないし特定の友達なんていやしなかった。

ましては、男友達なんて。

だから、偽りの嘘だというわけだ。

まんまとはまりやがって。

っふバカな奴だ。

私は、そのまま部活へと参加したのだ。
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