盗撮教師日記
ⅱ過去
そして、私は部活で予定が全てつぶれた週末を終えまた、再び月曜日が来た。

ちなみに私は、生徒を平均的に一緒の時間帯を見たいので平日しかブログを更新しない主義なのだ。

そして、朝早くからの打ち合わせに顔を出した。

「おはようございます」

私が職員室で挨拶をすると先生達は、苦笑いをしながら返事をしてくれた。

この気まずい空気を感じているのは、私だけでしょうか?

「では、今日は教育委員会の方がお見えになります。精一杯努力し條河中学校のいいところをお見せしましょう」

「「ハイ」」

私達教師は、やはり営業マンかもしれないな。

そう思いながら朝のHRを迎えた。

「今日は、早いかもしれないけどテストに向けて模擬テストを誰かに作ってもらいたいんですけど、誰か作ってくれる人いますか
?」

そういうと皆私から目をそらした。

そういうときは、班長や学級委員になってもらうはず。

だが、私は結構Sなので嫌いな生徒に押し付ける。

「じゃー今から私が指名した人は模擬テストを作ってください。石垣兄弟と小野田さんと朝比奈さんにやってもらいます。4人とも頑張ってね。あ、5教科だから宮城君ヨロシクネ。じゃーHR終了。1時間目は移動教室だから早めに」

そう言って私は、教室を出て行き階段までたどり着くと一気に身体の力がぬけた。

生徒の前で無理な作り笑いはやめようと3年前に決意したのに。

はぁー。ため息が日に日に大きくなっていってしまう。

「先生ッ!!」

そういって、私に声を掛けたのは石垣兄弟の満の方だ。

「どうかしましたか?」

「僕……はぁーはぁーあのどうして、僕が……」

そういうと石垣満は倒れた。

その瞬間、通りかかった女子生徒は悲鳴をあげ、周りに人が集まってきた。

悲鳴に築いた兄の光が満の方へやってきた。

「満?昨日、お前無理しすぎだよ。ったく、しょうがねーな」

そういって、光は満をおんぶし保健室まで向かった。

石垣満が倒れたことを聞きつけた何人もの女子は、泣いていた。

どんだけモテてるんだあの男は。


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