盗撮教師日記
授業中に何人もの女子生徒が泣き目で授業を受けていた。

「満君……どうなっちゃうんだろう?死んじゃうのかな?」

「変なこといわないでよ」

休み時間になっても皆は石垣満のことばかりだった。

それを見ている男子生徒及び教師はあきれていた。

私もその仲の1人だ。

職員室に行く途中に、石垣光と小野田沙織が二人っきりで廊下で話しているのを見つけた。

その話を盗み聞きした。

「ねぇー光?満って本当にモテるよね」

「あーそうだな」

「光は、心配じゃないの?満のこと」

「心配だよ……だって、弟だぞ?」

「やっぱ優しいね。光は。保健室行く?」

「俺は、いい。やめとく、又アイツ俺のこと酷い兄とか思うから」

「もうダメだよ?そんなマイナス思考は!光は、本当はいい兄ちゃんなんだから。ただ、少し素直に出来ないだけで」

「いいんだ」

「小学校のときは、あんなに仲が良かったのにね♪」

笑顔で光のほうを向き小野田は去って行った。

その姿をじっと光は見ていた。

この視線は、恋する少年の目だな。

「山岸先生」

後ろから私を呼ぶ声がしたから振り向くとそこには、教頭とハゲ親父が立っていた。

「何でしょうか?」

私は、メガネを少し上げ教頭とはげ親父の顔を見上げた。

「ちょっと」

そういって、先生方は校舎の奥にあるとても暗い部屋につれてこられた。

「何ですか一体」

私は、少し大きめな声を出してしまった。

教頭は咳払いをした。

「まー座って」

少し古そうないすに座ると教頭は、愛用のノートパソコンを開いた。

「コレなんですけどね……」

私にPCの画面を見せた。

そこには、衝撃的なことが書いてあった。


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