盗撮教師日記
ⅲFirst Round
私は、そのままPCを消しコーヒーを飲み一服した。

光と沙織の会話を聞いて少し嫌な予感がした。

もしかしたら――

21HRの生徒が教育委員会に行くんじゃ……

でも、さすがにその勇気はないだろ。

いや。待てよ……

あの生徒達だ。

出来るかもしれない。

あの二人の言っている通り私の父は、文部科学省のトップにいるほうだ。

そのため私が教師になってから1度しか会っていない。

お父さんは、物心のついていたときから優しい父親だった。

誰もがあこがれる理想の父親だった。

その父親が私の自慢だった。

「浩子?テスト凄いな。全国3位の成績じゃないか。えらいえらい。次も頑張れよ」

「うん♪」

いつもお父さんは私の頭をなでてくれた。

でも、文部科学省のトップということもあり兄も弟も教育関係に勤めている。

だから、生徒達は誰も私達に逆らわなかった。

そして、ベットの上で寝た。

太陽の光とともに目覚めた。

コーヒーとパンを食べながらTVをつけた。
TVをつけるとッ国会のことしかやっていなかった。

「そういえば、もうすぐ……選挙か」

独り言をボソボソとつぶやきながら家を出た。

学校に着くと先生達がバタバタしていた。

「山岸先生っあなたはどういう教育をしてるんですか!?2年1組の生徒全員欠席すると水嶋君から連絡がありました」

学年主任は、メガネをつり上げながら言った。

「私にも……よく理解できないんですよ。生徒達が何したいか」

「あなたっそれでも担任ですか?」

私は、その言葉を突きつけられると返す言葉がない。

綿医者、生徒達とコミュニケーションを取らない。

取らないわけじゃないんだ。

取れないんだ。

私と生徒達の間には、とても大きな壁があるんだ。

その頃……

2年1組の生徒達は……
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