盗撮教師日記
「それは――山岸先生が僕達に残酷ないじめをしたからです」

そういうと、校長らは首をかしげた。

「いじめ?それは、どういうことですか?」

「山岸先生は、僕達を邪魔者のように扱っています。山岸先生は、普通の教師とは違い目の前で評価をします。たとえば、服装が悪い場合BADマークといわれるマークを自分の評価表につけます。それとか、自分の気に入らない生徒にえこひいきをし自分にイイように物事を進めています。先日、ある1人の生徒が山岸先生の所為で殺されかけました。そのことは、校長先生たちもご存知では、ないでしょうか?」

「でも、あの事件は……」

教頭が、口を挟もうとしたとき校長が「待って」と言って教頭を止めた。

「君たちの言いたいことは、分かった。ただ、それをどうして先生達に言わなかったんだ?」

予想外な答えが返ってきた。

怒られるかと思ったら逆に質問ですか。

「それは、先生たちが僕達を信用していないからです。問題な先生を出したくない。だから、問題が起きても口止めする。これが、今の條河中学校のやり方です。学校目標の【真の仲間を目指し一歩前進】というのを反しています。僕達がやりたいことと先生達がやりたいことは対照的です。僕達は、真の仲間へ一歩ずつ前進しています。しかし、先生達は裏の手を使って悪の仲間を目指してるんじゃないんですか?」

そう俺が、冷静に答えると校長は俺の頬をビンタした。

「ほら、これがいい証拠です。本当の事を言っている生徒に、暴力をする。これは、れっきとした体罰です。あなたも訴えられる覚悟でこの学校に勤務した方がいいですよ?」

そういうと俺は、自分の席に着いた。

校長先生は、硬直状態だった。

何も言葉を発せなくなる。




――-勝ち
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