盗撮教師日記
私は、生徒達が帰った放課後、誰も居ない教室に1人で向った。

教室に入ると、夕日が差し掛かっていて中学生時代の自分を思い出した。

中学時代、友達がほとんど居なかった私はよく放課後教室に残って、大好きだった小説を読んでいたのを覚えている。

暗くなるのに気づかないで、先生に怒られたことも多々あった。

でも、読書は私の心の安らぎだとあの頃は感じてきた。

そう過去を思い出しながら、私は自分のイスにすわりパラパラとプリントの枚数を数えた。

驚いたことに、見た所白紙の人はいないで今日の出席者全員分のプリントがあった。

私は、一人ひとりじっくりとプリントを呼んでいった。
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