盗撮教師日記
ⅵ光り
ブーッ
バスが、停車し私は降りた。
あたりを見回す。
何1つ変っていないこの風景。
幼い頃、よく父の仕事場へ母と訪れたことを思い出す。
アノ頃の自分は、まだ感情があった。
人を想う心があった。
今とは大きく変わり、少しだけ自分で困惑してしまった。
ゆっくりとした歩きで、父のいる文部科学省へ。
私は、受付を済ませるとそのまま父のいる部屋へ直行した。
コンコンッ
ドアをノックして入る。
「お父さん、お久しぶりです」
私は、一礼した。
父は、いつものように微笑んで私を迎えた。
何も言わず、お茶を差し出した。
そして、父はタバコに火をつけ口を開いた。
「話は、校長先生から聞いてるよ。自分からやめるなんて浩子にしては珍しいな。まぁ……、人生山あり谷あれいだ。何も心配することはない。少しの間、こっちに居たらどうだ?そしたら、少しは落ち着くだろう」
タバコをすい始めた。
「私は、変っちゃったかもしれません。何もかも。教師なりたてとは違い、今の教育の厳しさに負われて……本来持つべき生徒を愛すことを忘れていたかもしれません……」
父は、私の話をしっかり目を見て聞いてくれた。
バスが、停車し私は降りた。
あたりを見回す。
何1つ変っていないこの風景。
幼い頃、よく父の仕事場へ母と訪れたことを思い出す。
アノ頃の自分は、まだ感情があった。
人を想う心があった。
今とは大きく変わり、少しだけ自分で困惑してしまった。
ゆっくりとした歩きで、父のいる文部科学省へ。
私は、受付を済ませるとそのまま父のいる部屋へ直行した。
コンコンッ
ドアをノックして入る。
「お父さん、お久しぶりです」
私は、一礼した。
父は、いつものように微笑んで私を迎えた。
何も言わず、お茶を差し出した。
そして、父はタバコに火をつけ口を開いた。
「話は、校長先生から聞いてるよ。自分からやめるなんて浩子にしては珍しいな。まぁ……、人生山あり谷あれいだ。何も心配することはない。少しの間、こっちに居たらどうだ?そしたら、少しは落ち着くだろう」
タバコをすい始めた。
「私は、変っちゃったかもしれません。何もかも。教師なりたてとは違い、今の教育の厳しさに負われて……本来持つべき生徒を愛すことを忘れていたかもしれません……」
父は、私の話をしっかり目を見て聞いてくれた。