盗撮教師日記
今日は、金曜日。

あいさつ当番が生徒会で行われているのだが今日はその日である。

生徒会担当の私は、毎朝生徒と一緒にあいさつ当番に出る。

これがまためんどくさいのだ。

生徒会は、毎日7時まで残ってやっていく。

今の時期は、もう体育祭の話で持ちきりだ。

後は、次期生徒会長の話題とかだろう。

でも、どちらにしても次期生徒会長は、もう決まっているんだからやっても意味がないような気がした。

そう思いながらあいさつ当番を終え職員室に入ると先生達のキツイ視線があった。

恐ろしいものだ。

皆、私を悪者のように見ている。

誰も私をかばってくれない。

そういえば、私が中学のときも私は正しいことをしたのに皆に嫌われたような気がする。

私は、いままでの人生自分が間違っていることをしたなんて思ってもいなかった。

私は、しっかりとした正しい人間。

そう小さいときから思っていたのだ。

だから、嫌われたのかもしれない。

改めて、虚しい人生だと思った。

21HRの教室に入ると生徒は一気に静かになった。

誰一人しゃべろうとしなかった。

生徒達は皆、勉強をしていた。

英語と数学の宿題をやっていたのだ。

私は、また生徒を怒ってしまった。

生徒は、しょんぼりとし席に付き読書を一斉にはじめた。

クラスの団結力は意外なところ出てくると私は、感じた。

今日は、午前中で私の学校での勤務は終了。

理由は、中体連の抽選会に行かなければならなかったのだ。

私は、正直言うとくじ運が非常に悪い。

いつも、悪い所ばっかである。

今年こそ弱いチームと……

そう願いをこめながらくじを引いた。

結果は、無残なものだった。

予選リーグの中に、去年の優勝校と今年優勝と予測されている学校。

後の2チームも上位のチームだった。

私の学校は、市の中で一番最下位。

どちらにしても県大会はいけないと思った。
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