THE 国語系男子にて。
1章『遠くて近きは男女の仲』
昨日のあれからというもの…
私はご機嫌斜め45度…
目の前に居る、腐れ縁の親友の和歌のゆびを掴んだり離したり、
自分でもつまらない遊びをしている。
結構重症だな〜…
なんて口にすれば、和歌は何が〜?と突っ込んできた。
その元凶は隣の列の一番前に居て、今はのんびりと読書をしているのだから。
「ねぇ〜、わーかーちゃーん」
「…なに?梨江、かなり気持ち悪いよ?いい加減、私の指返してよ」
「む〜…」
親友の和歌にすら軽蔑される。
も〜、どうしちゃったんだろ私。
あれから “国語系男子” の “樋本千里” を意識してしまう。
たまに振り向き、私の方を向く樋本君と視線が交わった時は彼の頬はピンク色に染まる。
私はその度に声を押し殺して笑う。
自惚れているわけじゃないんだよ?
でも…ちょっと意識しちゃうじゃん…?
「あぁ〜!! 和歌!! トイレ行こ!」
突然、叫ぶに等しい声量で和歌の手を軽く叩くと、驚いたのか樋本君はこちらを見た。
私は気にせず、和歌の手を引っ張る。
「トイレくらい一人で行きなよ?!」
「いいじゃん! 怖いもん!!」
自分でも分かるくらい子供。
返事、どうしようかな。
なんて考えちゃってみたり。
仕方ないじゃん…
ちょっと意識しちゃうんだから…
私はご機嫌斜め45度…
目の前に居る、腐れ縁の親友の和歌のゆびを掴んだり離したり、
自分でもつまらない遊びをしている。
結構重症だな〜…
なんて口にすれば、和歌は何が〜?と突っ込んできた。
その元凶は隣の列の一番前に居て、今はのんびりと読書をしているのだから。
「ねぇ〜、わーかーちゃーん」
「…なに?梨江、かなり気持ち悪いよ?いい加減、私の指返してよ」
「む〜…」
親友の和歌にすら軽蔑される。
も〜、どうしちゃったんだろ私。
あれから “国語系男子” の “樋本千里” を意識してしまう。
たまに振り向き、私の方を向く樋本君と視線が交わった時は彼の頬はピンク色に染まる。
私はその度に声を押し殺して笑う。
自惚れているわけじゃないんだよ?
でも…ちょっと意識しちゃうじゃん…?
「あぁ〜!! 和歌!! トイレ行こ!」
突然、叫ぶに等しい声量で和歌の手を軽く叩くと、驚いたのか樋本君はこちらを見た。
私は気にせず、和歌の手を引っ張る。
「トイレくらい一人で行きなよ?!」
「いいじゃん! 怖いもん!!」
自分でも分かるくらい子供。
返事、どうしようかな。
なんて考えちゃってみたり。
仕方ないじゃん…
ちょっと意識しちゃうんだから…
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