今、この瞬間を先生と。
あの時は、ほんっとうに嬉しかったなぁ。





で、いつの間にか時は流れ、今日は待ちに待った入学式の日。



新しい制服を身にまとい、特進クラスの証であるエンブレムをつけ、嬉しい気持ちでいっぱいの入学式







……………………の、はずが。



な、ぜ、か。

私たちの周りには、カラフルヘッドとパンダがいる。


(髪染めてる人と化粧が、結構独特な感じの人のこと。)





こんなマンガのような学校を選択した覚えはないんだけど……



やっぱり夢だったり?





「道もあってるし、学校もあってる。
ましてや、夢ではない。」



緋麻里(ひまり)は、はぁ…とため息をつきながら答えた。





「なんで、私の考えてることが分かったの?」


さっきの、口に出てたかな。



「別に。なんとなく?」
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