海に降る恋 〜先生と私のキセキ〜
「うん?どうした?」
私の話に耳を傾けている相葉先生には聞こえないように、小さく深呼吸をしてから、
「先生、ディズニーランドでパレードを見ていた時の事なんだけど…。」
と、私はずっと聞きたかった質問を切り出した。
「…」
相葉先生は、じっと私の言葉の続きを待っていて、そんな先生の様子から、
『もし、あの時の告白自体が聞こえていなかったらどうしよう。』
という、最悪のパターンが脳裏を過ぎったけれど、
『もう、引き返さない。』
と、先程までの“言いたい事を言えずに後悔していた自分”を思い返した。
「パレードを見ながら“好き”って言った事、覚えてる…?」
「…うん。」
爆発しそうな体を抱えて恐る恐る訊ねた私に、相葉先生はそう、ハッキリと答えた。
だけど先生は“うん”と言ったきり黙り込んでしまって、私はこの先どうやって話を進めようかと考えている内に、どんどん動揺していく。
心臓がドキドキして、返ってくる言葉を聞くのが怖くて、頭の中がクラクラした。
「先生…ちゃんと分かってるの?」
もう一度、私がゆっくり問いかけると、
「…分かってるつもりだよ。」
そう、平然と相葉先生は答えた。
「じゃあ、先生はどう思ってるの…?」
余りにも普通に返事が返ってきたことで、本当に自分の想いが伝わっているのか、相葉先生に何がどう伝わったのか、
先生の考えている事がちっとも分からなくて、私は泣き出しそうになっていた。
私の話に耳を傾けている相葉先生には聞こえないように、小さく深呼吸をしてから、
「先生、ディズニーランドでパレードを見ていた時の事なんだけど…。」
と、私はずっと聞きたかった質問を切り出した。
「…」
相葉先生は、じっと私の言葉の続きを待っていて、そんな先生の様子から、
『もし、あの時の告白自体が聞こえていなかったらどうしよう。』
という、最悪のパターンが脳裏を過ぎったけれど、
『もう、引き返さない。』
と、先程までの“言いたい事を言えずに後悔していた自分”を思い返した。
「パレードを見ながら“好き”って言った事、覚えてる…?」
「…うん。」
爆発しそうな体を抱えて恐る恐る訊ねた私に、相葉先生はそう、ハッキリと答えた。
だけど先生は“うん”と言ったきり黙り込んでしまって、私はこの先どうやって話を進めようかと考えている内に、どんどん動揺していく。
心臓がドキドキして、返ってくる言葉を聞くのが怖くて、頭の中がクラクラした。
「先生…ちゃんと分かってるの?」
もう一度、私がゆっくり問いかけると、
「…分かってるつもりだよ。」
そう、平然と相葉先生は答えた。
「じゃあ、先生はどう思ってるの…?」
余りにも普通に返事が返ってきたことで、本当に自分の想いが伝わっているのか、相葉先生に何がどう伝わったのか、
先生の考えている事がちっとも分からなくて、私は泣き出しそうになっていた。