海に降る恋 〜先生と私のキセキ〜
どれだけこの二人に救われてきただろう。


私が甘え過ぎなのかもしれないけれど、数えきれない程、この二人からパワーをもらってきた。


それを痛感したんだ。


「うぅ…。」


溢れる涙を、どうしても止める事が出来なかった。


泣きながら心の中で感じていた事は、このまま相葉先生を諦める事も、嫌いになる事も出来ないという事だった。


何度フラレて、何度泣いても、全く変わらない相葉先生への気持ち。


それならば…



『何度傷付いても、先生への想いを貫く事しか出来ない。』


私はそんな風に、この切ない恋を本気で続けていく事を選んだんだ…。



「いつもごめんね、ありがとう。でも、また泣くかも。」


泣きながら、私は瑞穂と梢に笑いかけた。


「何言ってるの!私達はさくの味方だよ!ねぇ?」

瑞穂がそう言うと、


「うん!勿論!」

と、梢も笑顔で頷いた。


傷付いて、くじけそうになったとしても、必ず手を差し伸べてくれる二人の存在。


私は感謝の気持ちで一杯だった。
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