海に降る恋 〜先生と私のキセキ〜
『どうしよう…。』
そう思いながらネクタイ売り場を離れた時、目に留まったのは手袋だった。
ベースの色はアイボリーで、手の甲の部分にブラウンの毛糸で雪の結晶の模様が入れられた、ニットの手袋だった。
見た途端に相葉先生の笑顔を思い出したその手袋は、至って普通かもしれないけれど、温かい雰囲気が先生にピッタリだと感じた。
実際、手に取ってみると、サイズも良さそうだし値段も予算内で、
「私、これにしようと思うんだけどどうかなぁ?」
そう言って、隣に来た瑞穂と梢に手袋を見せた。
「可愛いじゃん!いいんじゃない?」
手袋を見ながら二人が笑顔で賛成し、それで大丈夫と確信した私は
「お会計してくる!」
そう言ってレジに行くと、可愛くラッピングをしてもらった。
あとは相葉先生に渡すだけだ。
『喜んでくれなかったらどうしよう。』
そんな不安が頭を過ぎったけれど、後悔をしたくないから絶対に渡そうって決めている。
ワープロの検定が終わったら、先生のバースデー。
長い冬休みに入る前の一大イベントに、胸のドキドキが止まらなかった…。
そう思いながらネクタイ売り場を離れた時、目に留まったのは手袋だった。
ベースの色はアイボリーで、手の甲の部分にブラウンの毛糸で雪の結晶の模様が入れられた、ニットの手袋だった。
見た途端に相葉先生の笑顔を思い出したその手袋は、至って普通かもしれないけれど、温かい雰囲気が先生にピッタリだと感じた。
実際、手に取ってみると、サイズも良さそうだし値段も予算内で、
「私、これにしようと思うんだけどどうかなぁ?」
そう言って、隣に来た瑞穂と梢に手袋を見せた。
「可愛いじゃん!いいんじゃない?」
手袋を見ながら二人が笑顔で賛成し、それで大丈夫と確信した私は
「お会計してくる!」
そう言ってレジに行くと、可愛くラッピングをしてもらった。
あとは相葉先生に渡すだけだ。
『喜んでくれなかったらどうしよう。』
そんな不安が頭を過ぎったけれど、後悔をしたくないから絶対に渡そうって決めている。
ワープロの検定が終わったら、先生のバースデー。
長い冬休みに入る前の一大イベントに、胸のドキドキが止まらなかった…。