海に降る恋 〜先生と私のキセキ〜
―――――…
「試験、どうだった?」
検定試験が終わり、梢の席に近付いて声をかけると
「とりあえず出来たかなぁ、落ちたらどうしよう。」
と、珍しく不安げな表情をしていた。
梢は成績も良いし、英文科に行く為の勉強を普段からしていたから、私には余裕があるように見えていた。
「梢ならきっと大丈夫だよ!」
二人で話しながら教室を出て下駄箱に向かい、靴を履き替えて校舎を出た。
ガラスがはめ込まれたドアを開けて外に出た時、暖かい空気を肌に感じた。
試験を受けるなんて勿体ないような、とても天気の良い休日だった。
校舎を出ると、校庭にあるテニスコートが見える。
歩きながらそちらを見てみると、そこには数人の先生達がテニスを楽しんでいた。
『先生達が楽しむ為に、使う事もあるんだ。』
そう思った時、肩越しに、職員用の出入り口から出てきた相葉先生が私の視界に飛び込んできた。
相葉先生は白いポロシャツにベージュのハーフパンツというラフな格好。
爽やかでとっても素敵だった。
『相葉先生…。』
そう、喜びを感じたのも束の間。
その後ろにピッタリと続いてきたのが大崎先生だった。
お洒落な大崎先生はどこかのブランドショップのTシャツに上着を羽織り、上品な花柄のハーフパンツをはいていた。
並んで歩く二人は、悔しいけどやっぱりお似合いで…
見ていてすごく苦しくて、
気付かなかったフリをしたいのに、私は目が逸らせなかった。
「試験、どうだった?」
検定試験が終わり、梢の席に近付いて声をかけると
「とりあえず出来たかなぁ、落ちたらどうしよう。」
と、珍しく不安げな表情をしていた。
梢は成績も良いし、英文科に行く為の勉強を普段からしていたから、私には余裕があるように見えていた。
「梢ならきっと大丈夫だよ!」
二人で話しながら教室を出て下駄箱に向かい、靴を履き替えて校舎を出た。
ガラスがはめ込まれたドアを開けて外に出た時、暖かい空気を肌に感じた。
試験を受けるなんて勿体ないような、とても天気の良い休日だった。
校舎を出ると、校庭にあるテニスコートが見える。
歩きながらそちらを見てみると、そこには数人の先生達がテニスを楽しんでいた。
『先生達が楽しむ為に、使う事もあるんだ。』
そう思った時、肩越しに、職員用の出入り口から出てきた相葉先生が私の視界に飛び込んできた。
相葉先生は白いポロシャツにベージュのハーフパンツというラフな格好。
爽やかでとっても素敵だった。
『相葉先生…。』
そう、喜びを感じたのも束の間。
その後ろにピッタリと続いてきたのが大崎先生だった。
お洒落な大崎先生はどこかのブランドショップのTシャツに上着を羽織り、上品な花柄のハーフパンツをはいていた。
並んで歩く二人は、悔しいけどやっぱりお似合いで…
見ていてすごく苦しくて、
気付かなかったフリをしたいのに、私は目が逸らせなかった。