海に降る恋 〜先生と私のｷｾｷ〜
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前までは大好きだった週末が、最近ではあまり好きじゃなくなった。


学校が休みだと相葉先生に会えないから。


だから休みの日はあまり好きじゃない。



つい先日、いつものようにワープロの添削をしてもらおうと、用紙を持って行った時のことだった。


「河原、すごくよく出来ているから検定を受けたらどうだ？」


「検定？」


相葉先生からの突然の薦めだった。


「河原なら多分、３級に受かると思うよ。普通はもう少し先の検定日を薦めるんだけど、河原は頑張ってるからなぁ。」


そう言って、先生は私が添削して欲しいと頼んだ用紙を見つめていた。


ワープロを始めて２ヶ月。


授業は週２回。


通常は、更に半年先の検定試験を受けるのが殆どらしい。


だけど先生が薦めてくれたのは、現在の３年生でも、まだ３級を受ける人がいるような時期だった。


異例の事らしい。


でもこうして異例の薦めをしてくれるのは、きちんと私の事を見ていてくれたからだと思うと、本当に、本当に嬉しくて、私を満面の笑顔にさせた。
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