海に降る恋 〜先生と私のｷｾｷ〜
訓練に通う上で必要なものを一通り揃えて、初日を迎えた。


クラスメイトは定員通りの２０名。


教室に一足踏み入れると、クラスの９０％以上を女の子が占めており、高校の時のクラスに戻ったようだった。


壁に貼られた座席表を見てから、やや緊張気味で隣の人に軽い挨拶をしながら自分の席に座った。


年齢層は様々だったけれど、私と歳の近い人が多かったせいか、初日からすぐに友達が出来た。


授業は朝から夕方までで、内容的に辛いと感じる事は無く、むしろ、とても楽しく充実した一日を過ごす事が出来た。


元々大好きなパソコンだし、


自分がもう一度学びたい、知識を深めたいと思っていた事をどんどん知る事が出来るのは幸せな事だった。


分からない所を友達同士で教えてあげる事もしばしばで、教え合う事によって更に理解を深める事も出来た。



始まった時から、訓練での３ヶ月という時間がとても貴重な時間だと感じていた。


社会人になると、こんな時間はなかなか過ごせるものではないから。


その３ヶ月は自分を磨く為に使える３ヶ月なのだから、ほんの少しも無駄に出来ないと思った。



訓練は割と早い時間に終わる分、掃除や食事作りなどの大和との生活には何の影響も無かった。


初心者の場合は日中の授業だけでは足りず、居残り練習や自宅での練習が必要な場合があるのだけれど、


私は初心者では無かった分、そこまで必死にやらないと付いていけないという状況では無かった事が幸いしていた。
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