海に降る恋 〜先生と私のキセキ〜
「今夜は泊まっていく?」


「うん、明日は休みだから。だけど明日は泊まれないかな。色々と準備したいから…。」


「分かった。俺は大丈夫だから心配しないで。」


“大丈夫”と言いつつも、大和の表情がほんの少しだけ寂しそうに見えたので、


「夕飯は作るから明日も一緒に食べようね!」

私がそう言うと、


「うん!楽しみにしてる。」

彼は嬉しそうに、大きな笑顔を見せてくれた。



大和にも出来る限りの事をしてあげたいって思っていた。


大和の事も、仕事と同じ位大切だから。


お互いに相手が大切だから、


私達はそれぞれを理解し合って“頑張ろう”と励ましあえた。



ちゃんと想いは通じ合っているのだと思っていた。



思っていたけれど…


どうしてだろう。




半年程経った頃、


私達の心はすれ違い始めていた。
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