海に降る恋 〜先生と私のキセキ〜
それからも、相葉先生のアパートに大崎先生の車が停まっているのを何度も見かけた。


その度に私の胸は苦しくなる。


好きな人に恋人がいる。

しかもとっても素敵な恋人がいるのだ。


2年生が始まった頃から、私も大崎先生に憧れてた。


優しくて、気さくで明るい、素敵な女性だと思った。


ライバルが自分の憧れの人だなんて、私の心中は複雑だった。


大崎先生が相手なら敵いっこないっていう思いと、


悔しさから込み上げてくる、憎しみのような思いと…


その相反する感情は、1秒ごとに変わってるんじゃないかって位、私の気持ちは不安定に揺れていた。
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