海に降る恋 〜先生と私のキセキ〜
楽しみにしていた京都2日目の自由行動は、四条河原町を散策する事にした。
3人ともお目当てにしていた生八ツ橋は、定番の味にいちごとチョコ、3種類も買ってしまった。
他にもあぶら取り紙とか、におい袋とか、定番の物をいくつも買い、母と祖母には綺麗な西陣織の小銭入れを選んだ。
昨晩から楽しみにしていた昼食は湯豆腐のお値段が予想以上に高く、残念だったけれど、諦めて並びにあったお好み焼き屋さんに入った。
3人でフーフーしながらお好み焼きを頬張ると、
「美味しい!」
急遽、予定を変更して食べたお好み焼きは本当に美味しくて、私達は大満足できた。
お腹一杯になった後は再び買い物を満喫し、時間通りに決められた場所へ。
その間、相葉先生の姿を見かけなかったけど、同じ部屋に泊まっている他の子達の話が耳に入ってしまった。
「そう言えばさぁ、相葉先生、キタムラでバッグ買ってたよね。」
「あー、あれ、絶対誰かへのお土産だよね。」
その子達にとっては他愛も無い話だろうけれど、私にとっては聞き逃せない話だった。
そのバッグを使うのは、きっと女性だろうって思っちゃったから…。
『…大崎先生…?』
離れていても時々過ぎる大崎先生の影がほんの少しチラつくだけで、私は不安になっていく。
「さく、あんまり気にするんじゃないよ。」
そう言って、瑞穂は今日買った綺麗で可愛いらしい飴を一粒、私に差し出した。
「ありがとう。」
私は軽く微笑んでその飴を受け取ると、口に入れた。
口に含んだ飴の甘さが、不安によって荒れた私の心を滑らかにしていくような気がした。
明日は修学旅行最後の地、東京。
ディズニーランドにも行くし、短い時間だけど自由行動もある。
『楽しい思い出を作るんだ。』
例えそれが相葉先生との思い出ではなかったとしても、旅行を楽しむ前向きな気持ちを持ち続けようと思っていた。
3人ともお目当てにしていた生八ツ橋は、定番の味にいちごとチョコ、3種類も買ってしまった。
他にもあぶら取り紙とか、におい袋とか、定番の物をいくつも買い、母と祖母には綺麗な西陣織の小銭入れを選んだ。
昨晩から楽しみにしていた昼食は湯豆腐のお値段が予想以上に高く、残念だったけれど、諦めて並びにあったお好み焼き屋さんに入った。
3人でフーフーしながらお好み焼きを頬張ると、
「美味しい!」
急遽、予定を変更して食べたお好み焼きは本当に美味しくて、私達は大満足できた。
お腹一杯になった後は再び買い物を満喫し、時間通りに決められた場所へ。
その間、相葉先生の姿を見かけなかったけど、同じ部屋に泊まっている他の子達の話が耳に入ってしまった。
「そう言えばさぁ、相葉先生、キタムラでバッグ買ってたよね。」
「あー、あれ、絶対誰かへのお土産だよね。」
その子達にとっては他愛も無い話だろうけれど、私にとっては聞き逃せない話だった。
そのバッグを使うのは、きっと女性だろうって思っちゃったから…。
『…大崎先生…?』
離れていても時々過ぎる大崎先生の影がほんの少しチラつくだけで、私は不安になっていく。
「さく、あんまり気にするんじゃないよ。」
そう言って、瑞穂は今日買った綺麗で可愛いらしい飴を一粒、私に差し出した。
「ありがとう。」
私は軽く微笑んでその飴を受け取ると、口に入れた。
口に含んだ飴の甘さが、不安によって荒れた私の心を滑らかにしていくような気がした。
明日は修学旅行最後の地、東京。
ディズニーランドにも行くし、短い時間だけど自由行動もある。
『楽しい思い出を作るんだ。』
例えそれが相葉先生との思い出ではなかったとしても、旅行を楽しむ前向きな気持ちを持ち続けようと思っていた。