海に降る恋 〜先生と私のキセキ〜
決心
修学旅行が終わり、またいつもの生活に戻った私達は、みんなそれぞれが受験や就職の為の勉強モードに入り始めていた。
私はと言うと、次のワープロ検定に向けて練習を始めていた。
検定月は12月。
それまでまだ1ヵ月近くあったけれど、受験級が2級という事もあって
『少しでも多く練習しておかないと難しいかな。』
と、思っていた。
同学年の子達は3級を受験する人が殆どで、当然、授業でもみんなは3級の問題を練習していたけれど、
「じゃあ河原はこれ。」
と、私だけ授業でも2級の問題を練習する事となった。
授業の度に相葉先生から手渡されるプリントが増えていき、私は今までと同様に、先生からもらったプリントを家でも練習して、時々添削してもらい続けていた。
この日の放課後は、また添削してもらう為にパソコン教室の準備室に寄るつもりで一日を過ごしていた。
修学旅行が終わってから、初めての準備室訪問だった。
コンコン
準備室のドアをノックし、
「はい。」
という相葉先生の返事が聞こえた事で、
「失礼します。」
私は平常心を装ってそのドアを開けた。
今まで何度もやってきた事だけれど、
『このドアの向こうに大好きな人がいるんだ。』
そう思うと、いつもドキドキしてドアを開ける事を躊躇い、ドアを開ける瞬間は必ずと言っても良い程、最高潮の緊張を感じていた。
私はと言うと、次のワープロ検定に向けて練習を始めていた。
検定月は12月。
それまでまだ1ヵ月近くあったけれど、受験級が2級という事もあって
『少しでも多く練習しておかないと難しいかな。』
と、思っていた。
同学年の子達は3級を受験する人が殆どで、当然、授業でもみんなは3級の問題を練習していたけれど、
「じゃあ河原はこれ。」
と、私だけ授業でも2級の問題を練習する事となった。
授業の度に相葉先生から手渡されるプリントが増えていき、私は今までと同様に、先生からもらったプリントを家でも練習して、時々添削してもらい続けていた。
この日の放課後は、また添削してもらう為にパソコン教室の準備室に寄るつもりで一日を過ごしていた。
修学旅行が終わってから、初めての準備室訪問だった。
コンコン
準備室のドアをノックし、
「はい。」
という相葉先生の返事が聞こえた事で、
「失礼します。」
私は平常心を装ってそのドアを開けた。
今まで何度もやってきた事だけれど、
『このドアの向こうに大好きな人がいるんだ。』
そう思うと、いつもドキドキしてドアを開ける事を躊躇い、ドアを開ける瞬間は必ずと言っても良い程、最高潮の緊張を感じていた。