To be alive again
目が覚めたのはお昼前。
まだ彼の腕の中だった。
ぼんやりとまどろみながら、温かい胸に頬を寄せると大きな手で髪をなでられた。
「腹減った…やっぱ翠じゃ腹は満たせねぇな」
…何当たり前の事言ってるんですか…
っていうか開口一番それですか?
いろいろ言いたい気分の翠を他所に、彼は翠の額にキスを一つ。
「よし、飯食いに行くぞ。
お前、腹減ってる?」
そういわれて、きょとんとして彼を見上げた。
「んー…それなりに?」
おなかはすいていない訳じゃなかったけど、今すぐ食べたい!って程でもなかった。
そんな事よりも…彼がご飯食べに行こうって言うなんて…珍しい。