To be alive again

「ええー…だって、するんでしょ…?」

さっき、言ったでしょ?続きするって、と翠が甘えた口調で言う。

翠の声はどこと無く艶っぽくて、肌を重ねた余韻に浸ったまま翠を胸に抱いて眠る幸せな時間の誘惑に負けそうになる。

「…じゃぁ、やんのやめよう」

「ええー…」

確かにそういうことをした後、翠を帰すのは嫌だと思い直した真一郎と対照的に、翠は不満げに口を尖らせた。

翠がそういう反応をするのは、真一郎としては少し予想外だった。

翠はその行為自体は、そこまで好きではないと真一郎は思っていたから。

だから嬉しくもある。

自分とするのが…嫌いじゃないんだと。

触れ合ってる時の翠の反応を見ていたらそれはわかるけど、翠に改まって確認したことは無かったから。

「お前、したいの?」

少しかがんで翠と目線を合わせて、真一郎はニヤリと口角を上げる。

「べつに!!そういうわけじゃないもん!」
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