To be alive again
画面の中では走馬灯のように男子生徒と女性教師の思い出が映し出されて、その思い出と現実とで葛藤する姿が描かれている。
「やだやだ、怖い!」
翠は思わず頭を振った。
「無理無理!
校長室に呼ばれて問い詰められるとか、考えただけで無理!」
そんな翠を真一郎が喉を鳴らして笑う。
「バレたら先生、仕事クビになってた?」
「いや?そこまではないんじゃないか?
別になんかした訳じゃないし。
あの程度なら、厳重注意ってとこじゃねーの?
あ、準備室は間違いなく使用禁止なったとは思うけど」
なんかした訳じゃない、という言葉にちょっともやっとする。
真一郎としてはどうだったのだろう?と。
翠が高校生の頃から、付き合ってもいいと…思っていたのだろうか?