To be alive again
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温かいお茶の入った湯飲みを両手で持って手を温める。
さっき手を繋いだ時、翠の手が冷たかったから、真一郎が水ではなく温かいお茶をくれた。
翠は真一郎のこういうさり気なく優しいところが好きだ。
「あんたさぁ、何35にもなって中学生みたいなことしてんの?」
馬鹿じゃないの?というのは、真一郎の姉、渚。
「うっせーよ。さっさと飯」
「ちゃんと彼女に実家くらい教えなさいよ。
煌大ですらちゃんと連れて来てんのに。
あんた、高校生以下なわけ?」
ついさっき彼の実家でお母さんにお線香を上げてきたはずだ。
それなのに、そんなしおらしい空気など微塵もない姉弟のやり取りを、翠はまじまじと見てしまう。