To be alive again
日本酒、焼酎がずらりと並ぶそのメニューは、翠が会社の同期達と行ったことのあるお店とは明らかにお酒の種類が違っていた。
「梅酒とかにしとけば?」
お前、日本酒とか飲みなれてないだろ?と傍らから手を出してメニューをめくったのは、真一郎。
梅酒だけでも20種類以上あった。
さらにいろいろな果実のお酒やフルーツワインもたくさん、選ぶだけで楽しい位だった。
「お前、幸せそうに飲むな」
すりおろしりんごのお酒は、甘くてさっぱりしてて凄く飲みやすくて、思いっきり顔に出ていたらしい。
「だってコレすっごい美味しい」
「それね、女の子に人気あるのよ」
綺麗な笑顔で渚が言った。