Only Three Months
「それなら、オレを王位において、サーが国を動かせばよかった。
でもそれができなかった」
「そうだ、マイク。
議会でも、マイクを王位に、実権は私が、ということで一旦は決定されたんだ」
「叔母が、邪魔をした」
「当たりだ、マイク。
ただでさえ、国王が亡くなって混乱しているところを、さらに混乱させたのが姉だ」
オレの予想は当たってた。
叔母が、オレの即位を邪魔したんだ。
「何が原因で姉がああなってしまったのかは分からない。
だが、姉は今まであったアルバートの組織体制をことごとく破壊した。
姉のような王族の人間じゃなければ、すぐに罰して混乱も収められたはずだった」
サーは、ゆっくり息をはいて、言った。
「…混乱していたうちに、ヴィクトリアの兵士にアルバート城を占拠されたのだ。
完全に、姉の計画通りに進んでしまったのだろう」
エドが、絶句している。
普通は、王族が亡くなったからって一国までもが亡くなることはない。
誰かが引き継いで、国の名前は変わるかも知れないけど、存続できるはず。
戦争もしてないのに、一国が滅亡するなんて。
「アルバートの兵士たちを、国王の喪中に出動させるわけにはいかない。
ヴィクトリアの兵士も、誰も傷つけるつもりはないと言っていた。
それでも私たちは、国王の喪中を狙って隣国を占拠する、そんな王国に暮らしているんだ」
サーの拳に力が入って、少し震えているようにも見える。
隣国の国王の葬式に出ない。
国王の喪中に攻め入る。
そんな非常識な国に住んでいるとは。
もともとヴィクトリアの王族のイメージは悪かった。
でも、ここまでとは思ってなかったんだ。
アリーに会ってヴィクトリア王族を見る目が変わったけど、それでも今のヴィクトリア国王はあり得ない。
でもそれができなかった」
「そうだ、マイク。
議会でも、マイクを王位に、実権は私が、ということで一旦は決定されたんだ」
「叔母が、邪魔をした」
「当たりだ、マイク。
ただでさえ、国王が亡くなって混乱しているところを、さらに混乱させたのが姉だ」
オレの予想は当たってた。
叔母が、オレの即位を邪魔したんだ。
「何が原因で姉がああなってしまったのかは分からない。
だが、姉は今まであったアルバートの組織体制をことごとく破壊した。
姉のような王族の人間じゃなければ、すぐに罰して混乱も収められたはずだった」
サーは、ゆっくり息をはいて、言った。
「…混乱していたうちに、ヴィクトリアの兵士にアルバート城を占拠されたのだ。
完全に、姉の計画通りに進んでしまったのだろう」
エドが、絶句している。
普通は、王族が亡くなったからって一国までもが亡くなることはない。
誰かが引き継いで、国の名前は変わるかも知れないけど、存続できるはず。
戦争もしてないのに、一国が滅亡するなんて。
「アルバートの兵士たちを、国王の喪中に出動させるわけにはいかない。
ヴィクトリアの兵士も、誰も傷つけるつもりはないと言っていた。
それでも私たちは、国王の喪中を狙って隣国を占拠する、そんな王国に暮らしているんだ」
サーの拳に力が入って、少し震えているようにも見える。
隣国の国王の葬式に出ない。
国王の喪中に攻め入る。
そんな非常識な国に住んでいるとは。
もともとヴィクトリアの王族のイメージは悪かった。
でも、ここまでとは思ってなかったんだ。
アリーに会ってヴィクトリア王族を見る目が変わったけど、それでも今のヴィクトリア国王はあり得ない。