Only Three Months
「でも、許してもらえない。
正統王位継承者である私が、国民と触れあいたいって言ってるのに。
国にとって有益なことをしたいだけなのに。
それができる立場に生まれたから」
演説してる姫とか、外国の舞踏会の姫とか、報道の中の姫とは違う。
オレの中の姫のイメージが変わっていく。
「ごめんなさい。
ダンスの時間にこんな話、聞きたくなかったでしょ?」
「いや、むしろよかった。
姫ってもっと嫌な人だと思ってたから」
言ってしまった。
本音が出てしまった。
「でしょうね。
マイクと話してみたいって思った勘は当たってたわ」
「反対されなかった?」
「少し考えたわよ。
タキシードじゃないしダンスもしてなかったから。
でも、交流会は報道されないから、誰と踊っても私の自由」
「なるほどね」
怒られてもいい失言だったはずだ。
でも、何だか姫は嬉しそう。
「私の印象、少しは変わった?」
「正直よく分からない」
「混乱中ってこと?」
「そう」
納得できてない、理解できてないことが多すぎる。
オレが思ってた姫が、そうじゃなかった。
「もうすぐ曲が終わるわ。
マイクと話せて本当に楽しかった。
またどこかで会えるのを楽しみにしているわ。
ありがとう」
曲が終わって、拍手が聞こえる。
姫を席へ送り届けて、膝をついて甲にキス。
顔を上げて姫の許可を得て、エドのもとへ。
オレの知ってる王族とは真逆で。
よく報道されてる国王の娘とはとても思えない。
「…ク、おーい、マイク!」
「え?」
「動揺しすぎ」
「ごめん」
エドに呼ばれていたのに気付かなかった。
それくらい、姫がオレの頭を支配してた。
「そんなに衝撃だったの?」
「王族らしくなかったなって」
「ふーん」
エドはそれ以上聞いてこなかった。
オレが話したくなったら聞いてくれるスタンスを、今回も貫いてくれた。
正統王位継承者である私が、国民と触れあいたいって言ってるのに。
国にとって有益なことをしたいだけなのに。
それができる立場に生まれたから」
演説してる姫とか、外国の舞踏会の姫とか、報道の中の姫とは違う。
オレの中の姫のイメージが変わっていく。
「ごめんなさい。
ダンスの時間にこんな話、聞きたくなかったでしょ?」
「いや、むしろよかった。
姫ってもっと嫌な人だと思ってたから」
言ってしまった。
本音が出てしまった。
「でしょうね。
マイクと話してみたいって思った勘は当たってたわ」
「反対されなかった?」
「少し考えたわよ。
タキシードじゃないしダンスもしてなかったから。
でも、交流会は報道されないから、誰と踊っても私の自由」
「なるほどね」
怒られてもいい失言だったはずだ。
でも、何だか姫は嬉しそう。
「私の印象、少しは変わった?」
「正直よく分からない」
「混乱中ってこと?」
「そう」
納得できてない、理解できてないことが多すぎる。
オレが思ってた姫が、そうじゃなかった。
「もうすぐ曲が終わるわ。
マイクと話せて本当に楽しかった。
またどこかで会えるのを楽しみにしているわ。
ありがとう」
曲が終わって、拍手が聞こえる。
姫を席へ送り届けて、膝をついて甲にキス。
顔を上げて姫の許可を得て、エドのもとへ。
オレの知ってる王族とは真逆で。
よく報道されてる国王の娘とはとても思えない。
「…ク、おーい、マイク!」
「え?」
「動揺しすぎ」
「ごめん」
エドに呼ばれていたのに気付かなかった。
それくらい、姫がオレの頭を支配してた。
「そんなに衝撃だったの?」
「王族らしくなかったなって」
「ふーん」
エドはそれ以上聞いてこなかった。
オレが話したくなったら聞いてくれるスタンスを、今回も貫いてくれた。