Only Three Months
「…証拠がなくても、王妃様の衛兵は動きますものね」
「その通りです」
衛兵たちが叔母を連れていく。
それでも叔母が振り返って、王妃に向かって話す。
「ひとつ、王妃様に最後に言いたいことがあります」
「…発言を許可します」
叔母は今は犯罪者として扱われる。
王族の許可なしに発言はできない。
「王妃様がどこまで真実を知っていらっしゃるのかは分かりません。
しかし、私たちの関係は10年以上も前に終わっているのです。
国王様にとって、アルバート王国は邪魔でした。
それを私が滅ぼしてからは、国王様は私に興味を示さなくなりました」
王妃は黙って、叔母を見下していた。
王妃もアリーと同じだ。
すごく強い女の人。
「そこで国王様が次のターゲットとして選ばれたのが、アリシア姫様です」
王妃は顔色を変えない。
アリーも、変わった様子はない。
内心は分からないけど。
「国王様は、私が用済みになった後、姫様を思い通りにしようとされました」
「…もともと、あの人のことを良い人だと思ったことはありません。
貴族階級の方々にも、アリシアもとっても残念なことだとは思いますが」
王妃は、ホールの反応を確かめながら話す。
「国政を見ても、とても国民のことを考えているとは思えませんでした。
対外政策にしても、あの方が自分で考えて物を発言したことはありません。
あなたの本当の目的は、そんなあの方を思い通りに動かすことだったのではないですか」
「…その通りです。
国王様を通して、私が国を動かしたいと思っていました」
叔母が認めた。
オレがサーを見ると、サーもオレを見ていた。
「その通りです」
衛兵たちが叔母を連れていく。
それでも叔母が振り返って、王妃に向かって話す。
「ひとつ、王妃様に最後に言いたいことがあります」
「…発言を許可します」
叔母は今は犯罪者として扱われる。
王族の許可なしに発言はできない。
「王妃様がどこまで真実を知っていらっしゃるのかは分かりません。
しかし、私たちの関係は10年以上も前に終わっているのです。
国王様にとって、アルバート王国は邪魔でした。
それを私が滅ぼしてからは、国王様は私に興味を示さなくなりました」
王妃は黙って、叔母を見下していた。
王妃もアリーと同じだ。
すごく強い女の人。
「そこで国王様が次のターゲットとして選ばれたのが、アリシア姫様です」
王妃は顔色を変えない。
アリーも、変わった様子はない。
内心は分からないけど。
「国王様は、私が用済みになった後、姫様を思い通りにしようとされました」
「…もともと、あの人のことを良い人だと思ったことはありません。
貴族階級の方々にも、アリシアもとっても残念なことだとは思いますが」
王妃は、ホールの反応を確かめながら話す。
「国政を見ても、とても国民のことを考えているとは思えませんでした。
対外政策にしても、あの方が自分で考えて物を発言したことはありません。
あなたの本当の目的は、そんなあの方を思い通りに動かすことだったのではないですか」
「…その通りです。
国王様を通して、私が国を動かしたいと思っていました」
叔母が認めた。
オレがサーを見ると、サーもオレを見ていた。