Only Three Months
「そろそろ教室へ行きましょう」
手続きって、担任との顔合わせだけなのか?
それとも、サーがもう全てやってくれているとか?
後ろから、アリスの歩き方を見ておく。
オレは、アリスが王族って分かってるからそれらしく見える。
こういう歩き方は、習うから、庶民でもできてる人はいる。
担任が先に教室へ入って、アリスを紹介するらしい。
オレとアリスは廊下で待たされる。
「緊張する?」
「なぜか大丈夫。
エドと話せたのもあるかもしれない」
オレと仲良いエドと話せたことで、緊張が少しほぐれたのか。
一緒に行動することになるって話してたからな。
「今日からこのクラスの一員になる人を紹介します」
「先生、どんな子?」
「男? 女?」
「アリス、中へ」
アリスが教室へ入っていくのを見送って、後ろのドアからオレも入る。
席が後ろで良かった。
みんながアリスに注目してる間に席につけた。
「超可愛くね?」
「ドストレートでタイプ」
男子の感想はそういう感じ。
女子は、睨んでる?
オレとアリスの関係が分かれば、こんな反応にはならないはず。
「…エド、言わなかったんだな」
「言わない方がいいのかなって」
なんでそう思ったのかは聞かなかった。
聞いたら、もっと詳しく聞いてきそうだったから。
話せば話すほど、エドには気付かれてしまいそうで。
「アリス、自己紹介を」
一息ついてから、アリスが話し始める。
「アリス・リリーです。
みなさん、よろしくお願いします」
クラスの視線が一気にオレに集まる。
同じ学年にリリー姓がいないから。
庶民の中でもオレは会ったことがない。
でも、アリスがリリー姓。
「ふたりは養子縁組で兄弟として一緒に暮らしているそうです。
あまり踏み込まないように」
みんなが口々に話し始める。
オレには悪い噂もたくさんあったし、こういうことはよくあった。
アリスがやっぱり不安そうにオレを見てくる。
大丈夫って意味を込めて、微笑んだ。
手続きって、担任との顔合わせだけなのか?
それとも、サーがもう全てやってくれているとか?
後ろから、アリスの歩き方を見ておく。
オレは、アリスが王族って分かってるからそれらしく見える。
こういう歩き方は、習うから、庶民でもできてる人はいる。
担任が先に教室へ入って、アリスを紹介するらしい。
オレとアリスは廊下で待たされる。
「緊張する?」
「なぜか大丈夫。
エドと話せたのもあるかもしれない」
オレと仲良いエドと話せたことで、緊張が少しほぐれたのか。
一緒に行動することになるって話してたからな。
「今日からこのクラスの一員になる人を紹介します」
「先生、どんな子?」
「男? 女?」
「アリス、中へ」
アリスが教室へ入っていくのを見送って、後ろのドアからオレも入る。
席が後ろで良かった。
みんながアリスに注目してる間に席につけた。
「超可愛くね?」
「ドストレートでタイプ」
男子の感想はそういう感じ。
女子は、睨んでる?
オレとアリスの関係が分かれば、こんな反応にはならないはず。
「…エド、言わなかったんだな」
「言わない方がいいのかなって」
なんでそう思ったのかは聞かなかった。
聞いたら、もっと詳しく聞いてきそうだったから。
話せば話すほど、エドには気付かれてしまいそうで。
「アリス、自己紹介を」
一息ついてから、アリスが話し始める。
「アリス・リリーです。
みなさん、よろしくお願いします」
クラスの視線が一気にオレに集まる。
同じ学年にリリー姓がいないから。
庶民の中でもオレは会ったことがない。
でも、アリスがリリー姓。
「ふたりは養子縁組で兄弟として一緒に暮らしているそうです。
あまり踏み込まないように」
みんなが口々に話し始める。
オレには悪い噂もたくさんあったし、こういうことはよくあった。
アリスがやっぱり不安そうにオレを見てくる。
大丈夫って意味を込めて、微笑んだ。