Only Three Months
「あれ、着替えたの?」
「動きづらくて」
オレがあげた、部屋着のスウェット。
サーの荷物の中に、部屋着も入ってたのに、こればっかり着てる。
「…バイオレット姫様の捜索は順調に進んでいます。
現在、貴族階級を中心に捜査が行われています」
「順調じゃないわ。
サーから直接聞いた方がいい」
“姫”本人がそう言うんだ。
まだ貴族階級なんて、一国の王位継承者がいなくなったにしては危機感が無さすぎる。
そんな情報を見ながら、ゆっくりアップルティーを飲む。
「私、ちゃんと庶民に見えた?」
「転校生でまだよく分からなくて、様子見てるって感じだったよ」
「よかった」
アリーはまだ何かを聞きたそうで。
でも、言葉に出すのは戸惑ってそう。
「アリー?」
「…マイク、聞いてもいい?」
「うん」
そんな、前置きの要ること?
少し、身構える。
「…男の子たちの言ってた、遊ぶってどういうこと」
言葉に詰まる。
アリーにも、普通に遊ぶことじゃないのは分かったのか。
「私があの人たちと話してたとき、マイクもエドも表情が怖かったから」
「エドもか」
「うん」
…なるほど。
説明できない。
国王とか、世話係からされてたことだって、とてもじゃないけど言えない。
「説明、難しいの?」
「ああ」
「じゃあ、やってみせてよ」
「え」
「私と遊んで、マイク」
そう言って、ベットの端に座って、オレを呼ぶ。
本気で、分かって言ってるのか?
心臓の音がやけにうるさい。
こういうときに、オレも男だって自覚する。
我慢しないと。
「…本気か?」
「え?」
「分かって言ってるのか?」
「え、だって、遊ぼうって誘ってくるってことは、みんなでできることなんでしょ?
なんでマイクそんな怖いの?」
アリーが理解してなくて安心したのと。
やっぱりひとりにはできないと思う心配と。
深呼吸をして、アリーの隣に座る。
アリーの目を、見ることはできない。
「動きづらくて」
オレがあげた、部屋着のスウェット。
サーの荷物の中に、部屋着も入ってたのに、こればっかり着てる。
「…バイオレット姫様の捜索は順調に進んでいます。
現在、貴族階級を中心に捜査が行われています」
「順調じゃないわ。
サーから直接聞いた方がいい」
“姫”本人がそう言うんだ。
まだ貴族階級なんて、一国の王位継承者がいなくなったにしては危機感が無さすぎる。
そんな情報を見ながら、ゆっくりアップルティーを飲む。
「私、ちゃんと庶民に見えた?」
「転校生でまだよく分からなくて、様子見てるって感じだったよ」
「よかった」
アリーはまだ何かを聞きたそうで。
でも、言葉に出すのは戸惑ってそう。
「アリー?」
「…マイク、聞いてもいい?」
「うん」
そんな、前置きの要ること?
少し、身構える。
「…男の子たちの言ってた、遊ぶってどういうこと」
言葉に詰まる。
アリーにも、普通に遊ぶことじゃないのは分かったのか。
「私があの人たちと話してたとき、マイクもエドも表情が怖かったから」
「エドもか」
「うん」
…なるほど。
説明できない。
国王とか、世話係からされてたことだって、とてもじゃないけど言えない。
「説明、難しいの?」
「ああ」
「じゃあ、やってみせてよ」
「え」
「私と遊んで、マイク」
そう言って、ベットの端に座って、オレを呼ぶ。
本気で、分かって言ってるのか?
心臓の音がやけにうるさい。
こういうときに、オレも男だって自覚する。
我慢しないと。
「…本気か?」
「え?」
「分かって言ってるのか?」
「え、だって、遊ぼうって誘ってくるってことは、みんなでできることなんでしょ?
なんでマイクそんな怖いの?」
アリーが理解してなくて安心したのと。
やっぱりひとりにはできないと思う心配と。
深呼吸をして、アリーの隣に座る。
アリーの目を、見ることはできない。