Only Three Months
ベットの端から移動せず、アリーが運んでくれたアップルティーをすすって。
いつもやってることを同じようにこなすって、落ち着くのに有効だと思うんだ。
アリーがカップを置いたところで、引き寄せる。
そのまま、身体を預けてくる。
そう、それでいい。
「…怖かった」
「うん」
「お父様みたいだった」
「…うん」
“お父様”か。
あんな扱いされててもその呼び方は変わらない。
小さいころから刷り込まれてるからなのか。
「…もし、私がマイクに遊ばれるとしても、怖いと感じる?」
「え?」
アリーのまなざしは真剣で。
冗談とか、言う人じゃないのは分かってるけど。
何を言ってるのかはちゃんと分かってる。
その上で、オレに聞いてるんだ。
「…オレには分からない。
アリー次第だと思うよ」
アリーがまた顔を埋めて。
腕にも力が入って。
「…マイクに、さっきの男の子の感覚を消してほしい」
…声が、震えてんだよ。
男の感覚が嫌で、オレならいいってのは嬉しいけど、素直に喜べない。
慣れてるわけじゃない。
知識しかないのに。
優しくできるかなんて分からない。
アリーは、どれだけの勇気を振り絞ったんだろう。
力を入れたまま顔を見せてくれないアリーの頼みを、断れる?
ゆっくりと、アリーを寝かせる。
どうやっても顔が見える状況。
真っ赤で泣きそうな表情。
「…見ないで、マイク」
「なんで」
「なぜかすごく恥ずかしいの」
目を手で隠される。
無理に外してまで見ようとは思わない。
アリーは、知らないから。
普通、恋人通しで初めてするときは、そういうもの。
恥ずかしいって思えてるのが正解。
隠れてない唇を奪う。
「んっ…」
びっくりした大きな目が見える。
自然と、顔が緩んで。
「できるだけ、優しくする」
いつもやってることを同じようにこなすって、落ち着くのに有効だと思うんだ。
アリーがカップを置いたところで、引き寄せる。
そのまま、身体を預けてくる。
そう、それでいい。
「…怖かった」
「うん」
「お父様みたいだった」
「…うん」
“お父様”か。
あんな扱いされててもその呼び方は変わらない。
小さいころから刷り込まれてるからなのか。
「…もし、私がマイクに遊ばれるとしても、怖いと感じる?」
「え?」
アリーのまなざしは真剣で。
冗談とか、言う人じゃないのは分かってるけど。
何を言ってるのかはちゃんと分かってる。
その上で、オレに聞いてるんだ。
「…オレには分からない。
アリー次第だと思うよ」
アリーがまた顔を埋めて。
腕にも力が入って。
「…マイクに、さっきの男の子の感覚を消してほしい」
…声が、震えてんだよ。
男の感覚が嫌で、オレならいいってのは嬉しいけど、素直に喜べない。
慣れてるわけじゃない。
知識しかないのに。
優しくできるかなんて分からない。
アリーは、どれだけの勇気を振り絞ったんだろう。
力を入れたまま顔を見せてくれないアリーの頼みを、断れる?
ゆっくりと、アリーを寝かせる。
どうやっても顔が見える状況。
真っ赤で泣きそうな表情。
「…見ないで、マイク」
「なんで」
「なぜかすごく恥ずかしいの」
目を手で隠される。
無理に外してまで見ようとは思わない。
アリーは、知らないから。
普通、恋人通しで初めてするときは、そういうもの。
恥ずかしいって思えてるのが正解。
隠れてない唇を奪う。
「んっ…」
びっくりした大きな目が見える。
自然と、顔が緩んで。
「できるだけ、優しくする」