Only Three Months
「取り乱してごめんなさい。
本心なの。
本当に、帰りたくないの。
口に出しても何も変わらないのも分かってるの」
「うん」
頭をなでたり、背中をさすったり。
だんだんとアリーは落ち着いてきて。
「もし、私とずっと一緒にいれるなら、一緒にいてくれる?」
「もちろん」
「ありがとう」
そうできるなら、本当にそうしたい。
泣くほど城が嫌なんだ。
戻らずに済むなら、そうさせてあげたい。
「私、マイクを犯罪者にしないから」
「え」
…できるわけがない。
あの国王がいる限り、国王の思い通りにしかならないはず。
いくら、アリーが“姫”で、王位継承者でも。
…王がいなくなって、アリーが即位するなら別だけど。
「…最悪の事態は、私の方が分かってるはずよ」
庶民のオレより、アリーが詳しいのは当然。
話してるうちに、さっきまで泣いてた顔は消えていて。
アリーに、触れるだけのキスをされる。
オレからも、返す。
「あの夜、お父様に反論したきっかけがマイクなの。
マイクと話せて、こんな人もいるって思えて。
それからすごく想ってもらって」
…いつの間にか、“姫”を守るとか帰したくないとか、そういうのは薄れてたかもしれない。
ひとりの女性として、意識してしまってた。
「マイクから離れたくないの。
でも、どうしても見つかるとは思う。
だから、城に帰っても頑張れる理由をたくさん作ってる」
アリーは、もう覚悟を決めてた。
今の生活が終わって、また城での生活が始めるのを、考えてる。
オレにできることは、アリーと一緒に少しでも長く過ごすこと。
きっとオレの本音を伝えることはない。
でも、言葉以外でも感じてもらう方法はあるから。
本心なの。
本当に、帰りたくないの。
口に出しても何も変わらないのも分かってるの」
「うん」
頭をなでたり、背中をさすったり。
だんだんとアリーは落ち着いてきて。
「もし、私とずっと一緒にいれるなら、一緒にいてくれる?」
「もちろん」
「ありがとう」
そうできるなら、本当にそうしたい。
泣くほど城が嫌なんだ。
戻らずに済むなら、そうさせてあげたい。
「私、マイクを犯罪者にしないから」
「え」
…できるわけがない。
あの国王がいる限り、国王の思い通りにしかならないはず。
いくら、アリーが“姫”で、王位継承者でも。
…王がいなくなって、アリーが即位するなら別だけど。
「…最悪の事態は、私の方が分かってるはずよ」
庶民のオレより、アリーが詳しいのは当然。
話してるうちに、さっきまで泣いてた顔は消えていて。
アリーに、触れるだけのキスをされる。
オレからも、返す。
「あの夜、お父様に反論したきっかけがマイクなの。
マイクと話せて、こんな人もいるって思えて。
それからすごく想ってもらって」
…いつの間にか、“姫”を守るとか帰したくないとか、そういうのは薄れてたかもしれない。
ひとりの女性として、意識してしまってた。
「マイクから離れたくないの。
でも、どうしても見つかるとは思う。
だから、城に帰っても頑張れる理由をたくさん作ってる」
アリーは、もう覚悟を決めてた。
今の生活が終わって、また城での生活が始めるのを、考えてる。
オレにできることは、アリーと一緒に少しでも長く過ごすこと。
きっとオレの本音を伝えることはない。
でも、言葉以外でも感じてもらう方法はあるから。