Only Three Months
「姉が、マイクに手を掛けない理由は大きくふたつあると思っている。
ひとつは、マイクをヴィクトリア王国の姫と結婚させるためだ。
アルバートの王位継承者であるマイクが、ヴィクトリアの王位継承者であるあの姫と結婚する。
姉の地位はさらに上がるだろう」
……。
なんとなく、今までの流れから、そうなんだろうとは思ってた。
でも、そんなすぐ受け入れられるものでもない。
手紙に出てくるヴィクトリアの王位継承者は、アリーなんだろう。
オレは、アリーと一緒になる計画だったのか?
「マイク、すぐに受け入れるようには誰も言わない。
とりあえず、手紙を読み切ってはくれないか。
その手紙の内容で、これからのことを考えるから」
サーにそう言われて、また手紙を読む。
「もうひとつは、似たようなものだが、マイクを手懐けて利用するためだ。
姉の言うことを聞かせられれば、ヴィクトリア王国の将来の国王を動かせることになる。
この手紙を読んでいるマイクは、どんな生活を送っているのだろうか。
姉に反抗してくれているといいが」
反抗したのは間違いない。
だから、今はひとりで暮らしてて、アリーと一緒に生活できたんだ。
「ヴィクトリアには、マイクと同じ誕生日の姫がいる。
何回か公務で会ったことがあるが、マイクとは違ってよくはしゃぐ子だった。
ヴィクトリア国王や王妃、使用人にもよく反抗して。
あのお転婆さは今でも変わっていないのだろうか。
あの姫に、国王の独裁の意志が受け継がれないといいが」
アリーのことだ。
誕生日、一緒なんだな。
反抗は、したくてもできなくなってた。
国王とは違って、国民のことを考える人だった。
自分の利益で動く人ではないのは、オレが一番分かってる。
ひとつは、マイクをヴィクトリア王国の姫と結婚させるためだ。
アルバートの王位継承者であるマイクが、ヴィクトリアの王位継承者であるあの姫と結婚する。
姉の地位はさらに上がるだろう」
……。
なんとなく、今までの流れから、そうなんだろうとは思ってた。
でも、そんなすぐ受け入れられるものでもない。
手紙に出てくるヴィクトリアの王位継承者は、アリーなんだろう。
オレは、アリーと一緒になる計画だったのか?
「マイク、すぐに受け入れるようには誰も言わない。
とりあえず、手紙を読み切ってはくれないか。
その手紙の内容で、これからのことを考えるから」
サーにそう言われて、また手紙を読む。
「もうひとつは、似たようなものだが、マイクを手懐けて利用するためだ。
姉の言うことを聞かせられれば、ヴィクトリア王国の将来の国王を動かせることになる。
この手紙を読んでいるマイクは、どんな生活を送っているのだろうか。
姉に反抗してくれているといいが」
反抗したのは間違いない。
だから、今はひとりで暮らしてて、アリーと一緒に生活できたんだ。
「ヴィクトリアには、マイクと同じ誕生日の姫がいる。
何回か公務で会ったことがあるが、マイクとは違ってよくはしゃぐ子だった。
ヴィクトリア国王や王妃、使用人にもよく反抗して。
あのお転婆さは今でも変わっていないのだろうか。
あの姫に、国王の独裁の意志が受け継がれないといいが」
アリーのことだ。
誕生日、一緒なんだな。
反抗は、したくてもできなくなってた。
国王とは違って、国民のことを考える人だった。
自分の利益で動く人ではないのは、オレが一番分かってる。