Only Three Months
そうか、これが喪失感ってやつなんだ。
今まで感じたことがなかった。
アリーが頭の中をぐるぐる回って、他のことが上の空になる。
シャワーから出て、エドが入る。
ぐるっと部屋を回って、ベットに寝転んでみる。
家に帰ってないから、日記帳がない。
日記があれば、この上の空を少しは軽減できるかもしれない。
オレは、旧アルバート王国の王位継承者。
いつまで、この城に住んでいたんだろう。
全然、記憶にない。
アリーは、大丈夫だろうか。
…愚問だ。
何もされていないわけがない。
エドもシャワーから出てきて、隣のベットに寝転んだ。
「何もすることないね」
「そうだな」
こういう元気のないエドを見るのは珍しいけど、構う余裕がオレにはない。
自分のことで精いっぱいだ。
天井を見ていたら、ドアがノックされる音がして。
オレもエドも、起き上がる。
「入るぞ」
サーが、部屋にあったイスを使ってオレの前へ座る。
エドがオレの隣に移動してくる。
「明日、庶民学校で送別会が開かれる」
「え?」
「さっき私の妻が慌てて伝えてきたのはこのことだ。
2か月弱、クラスメイトとして仲良くしてもらった方へのお礼という名目で、開催される。
おそらく、またダンスがあるだろう」
明日、学校へ行けば、アリーに会える。
「アリーに会って、オレの立場を伝えることができる」
「可能性はある。
庶民学校へもう1度行くことを国王が許したのであれば、ダンスの相手もマイクになるだろう。
自然な流れだ」
アリーに、伝えられる。
絶対に、迎えに行くから。
方法は分からないけど、ただの一庶民じゃないのは分かったから。
「もちろん、行くだろう?」
「はい」
「服装や送迎は任せなさい」
「ありがとうございます」
エドが、微笑んだ。
それを見てから、サーが出ていく。
「マイク、今ので迷いなくなったみたい」
「そうか?」
「うん」
エドがそう言うんだから、そうなんだろう。
今まで感じたことがなかった。
アリーが頭の中をぐるぐる回って、他のことが上の空になる。
シャワーから出て、エドが入る。
ぐるっと部屋を回って、ベットに寝転んでみる。
家に帰ってないから、日記帳がない。
日記があれば、この上の空を少しは軽減できるかもしれない。
オレは、旧アルバート王国の王位継承者。
いつまで、この城に住んでいたんだろう。
全然、記憶にない。
アリーは、大丈夫だろうか。
…愚問だ。
何もされていないわけがない。
エドもシャワーから出てきて、隣のベットに寝転んだ。
「何もすることないね」
「そうだな」
こういう元気のないエドを見るのは珍しいけど、構う余裕がオレにはない。
自分のことで精いっぱいだ。
天井を見ていたら、ドアがノックされる音がして。
オレもエドも、起き上がる。
「入るぞ」
サーが、部屋にあったイスを使ってオレの前へ座る。
エドがオレの隣に移動してくる。
「明日、庶民学校で送別会が開かれる」
「え?」
「さっき私の妻が慌てて伝えてきたのはこのことだ。
2か月弱、クラスメイトとして仲良くしてもらった方へのお礼という名目で、開催される。
おそらく、またダンスがあるだろう」
明日、学校へ行けば、アリーに会える。
「アリーに会って、オレの立場を伝えることができる」
「可能性はある。
庶民学校へもう1度行くことを国王が許したのであれば、ダンスの相手もマイクになるだろう。
自然な流れだ」
アリーに、伝えられる。
絶対に、迎えに行くから。
方法は分からないけど、ただの一庶民じゃないのは分かったから。
「もちろん、行くだろう?」
「はい」
「服装や送迎は任せなさい」
「ありがとうございます」
エドが、微笑んだ。
それを見てから、サーが出ていく。
「マイク、今ので迷いなくなったみたい」
「そうか?」
「うん」
エドがそう言うんだから、そうなんだろう。