Only Three Months
背表紙に“1”と書かれた本を手に取る。
エドが隣に座って、日記を開くと、何枚か写真が落ちた。
「これ、マイク?」
「え?」
エドが拾った写真には、母親だと思われる女性に抱かれた赤ん坊。
裏を見ると、“レネとマイク”と書かれている。
母親の姿を見るのは初めてだった。
今まで写真すら見たことがなかった。
「綺麗な人だね」
「ああ」
「マイク、すごく似てる」
一度でいいから、会って話してみたかった。
母親に、会ってみたかったな。
父親とも、話してみたい。
「マイク、こっちのも見て」
「ん」
赤ん坊がふたり。
それぞれの母親に抱かれているのか?
片方は、オレとオレの母親だ。
「『マイクとアリシア』だって!
これアリーだ!」
エドが写真の裏側を確認してくれた。
小さいころに、会ってたんだ。
アリーはこのころからぱっちりした目で整った顔立ちしてたんだな。
他にも落ちた写真をエドが拾ってくれる。
このころは、幸せだったんだろうな。
写真の中のは母親の表情が穏やかだから。
「このふたりが、こんな風に育てられるとか、誰に予想できたんだろうな」
「そうだね…」
エドにこんなこと言っても仕方ないけど。
言える相手がエドしかいないし。
…叔母がすべての黒幕な気はする。
きっと、叔母の思い通りに動いた結果なんだ。
「オレもマイクも、全然知らないもんね、こんなころのこと」
「覚えてもないし、聞いてもないからな」
エドとはずっと一緒だけど、小さいころのことはよく覚えていない。
今更、確認する気もなかったし。
エドの両親に聞いたらきっと教えてくれたんだろうけど。
アリーに合って、こういう状況になって。
こうなるまで、オレたちの過去を気にしようなんて思わなかった。
エドが隣に座って、日記を開くと、何枚か写真が落ちた。
「これ、マイク?」
「え?」
エドが拾った写真には、母親だと思われる女性に抱かれた赤ん坊。
裏を見ると、“レネとマイク”と書かれている。
母親の姿を見るのは初めてだった。
今まで写真すら見たことがなかった。
「綺麗な人だね」
「ああ」
「マイク、すごく似てる」
一度でいいから、会って話してみたかった。
母親に、会ってみたかったな。
父親とも、話してみたい。
「マイク、こっちのも見て」
「ん」
赤ん坊がふたり。
それぞれの母親に抱かれているのか?
片方は、オレとオレの母親だ。
「『マイクとアリシア』だって!
これアリーだ!」
エドが写真の裏側を確認してくれた。
小さいころに、会ってたんだ。
アリーはこのころからぱっちりした目で整った顔立ちしてたんだな。
他にも落ちた写真をエドが拾ってくれる。
このころは、幸せだったんだろうな。
写真の中のは母親の表情が穏やかだから。
「このふたりが、こんな風に育てられるとか、誰に予想できたんだろうな」
「そうだね…」
エドにこんなこと言っても仕方ないけど。
言える相手がエドしかいないし。
…叔母がすべての黒幕な気はする。
きっと、叔母の思い通りに動いた結果なんだ。
「オレもマイクも、全然知らないもんね、こんなころのこと」
「覚えてもないし、聞いてもないからな」
エドとはずっと一緒だけど、小さいころのことはよく覚えていない。
今更、確認する気もなかったし。
エドの両親に聞いたらきっと教えてくれたんだろうけど。
アリーに合って、こういう状況になって。
こうなるまで、オレたちの過去を気にしようなんて思わなかった。