浩太くんの好きな人[浩太side]
久しぶりダッシュした。

学校ん中こんなに全力で走ったことねぇ。

みのりの教室の前についた。

「浩太くんにどうしても忘れられない人って
いるかどうか知ってますか?」

先輩のことを言ってんのか?

でも、なんでみのりがそんなことを…

「あ、うん、いたらしいよ」

「やっぱりそうですか」

「やっぱりって…?」

「私の身近の人に浩太くんと
似たような人がいるんです。
自分の本心とは真逆のことして…
酷いことして…
それでも僕を愛してくれる?って
ずっと相手を試してるんです」

俺の弱い所をみのりはずっと気づいてた。

それでもって俺を好きになってくれた。

「あ…」

こいつらを疑った俺が悪かったな。

こんなにもみのりは俺を

見て

追いかけて

好きになってくれた。
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