ノラと呼ばれた男【壱】
【迅side】
ふっ、と目が覚めれば。
居るはずの‘’そこ‘’に、あいつは居なかった――――――――――――……
椅子を触れば、冷えていて。温もりすら感じない
て事は、だいぶ時間が立っているという事だ
………………………………チッ、
なんで目ぇ離した。
まだ、この学校に乱鬼の連中だっている
もし、何かに巻き込まれてたら、
―――――――――――――――――…ガタッ
と、音を立てて立ち上がれば、
クラスメートが小さく悲鳴を上げた。
それと同時に、時雨、羽音、藍が目を覚ます
「悪い、一華が何処に行ったか知ってるヤツいるか」
そう問う俺に、情況が分かってきたらしい3人は青ざめていく
だが、それは一瞬で、
「あ、…………あ、あのっ、ぼ、僕
のっ、…………ノート提出しに行った時………………お、鬼のお面をした……ふっ、二人に……連れて行かれるとこ、……………………みっ、み、見ましたっ」
と、クラス委員の田中が教えてくれた。
それが一瞬で怒りへと変わるのは早く
………………………………鬼の、面
「乱鬼か」
珍しくも、切れた藍。口調すら、素で
「どっちに拐われたか、が問題ですね」
「めんどくせぇ……さっさと探すか」
ふっ、と目が覚めれば。
居るはずの‘’そこ‘’に、あいつは居なかった――――――――――――……
椅子を触れば、冷えていて。温もりすら感じない
て事は、だいぶ時間が立っているという事だ
………………………………チッ、
なんで目ぇ離した。
まだ、この学校に乱鬼の連中だっている
もし、何かに巻き込まれてたら、
―――――――――――――――――…ガタッ
と、音を立てて立ち上がれば、
クラスメートが小さく悲鳴を上げた。
それと同時に、時雨、羽音、藍が目を覚ます
「悪い、一華が何処に行ったか知ってるヤツいるか」
そう問う俺に、情況が分かってきたらしい3人は青ざめていく
だが、それは一瞬で、
「あ、…………あ、あのっ、ぼ、僕
のっ、…………ノート提出しに行った時………………お、鬼のお面をした……ふっ、二人に……連れて行かれるとこ、……………………みっ、み、見ましたっ」
と、クラス委員の田中が教えてくれた。
それが一瞬で怒りへと変わるのは早く
………………………………鬼の、面
「乱鬼か」
珍しくも、切れた藍。口調すら、素で
「どっちに拐われたか、が問題ですね」
「めんどくせぇ……さっさと探すか」