ノラと呼ばれた男【壱】

また会いましたね

今日は天気が良くて、

空を見上げたら、青い空に白い雲が流れてて。こんな日は中庭でお昼ご飯食べたいなぁ、なんて独り言を溢した私に、

「じゃ、皆で中庭いこっ♪」

と、可愛らしい笑顔で藍が言い、

それに皆が同意した。






だから、勿論、

私がベンチに座っている横で、いつもの様に藍と時雨がオカズの取り合いしてて、それを宥めるのが時雨で、ベンチに座って爆睡してるのが迅。

なんて、当たり前の様に想像してたんだけど…………………………あ、れ?




なんで、こいつ、此処に居るの

ねぇ。だってお前………………此処の生徒じゃないでしょ?





ねぇ、………………なんで、


「また会いましたね、覚えてますか」



「忘れると思う?」










なんで、来たの。何しに…………、


いや、違う。何を企んでる?









「……………………セルピエンテ、」







「ふふ、名前で呼んでくれませんか。




―――――――――…塁、と」





黄島 塁、

つい最近、藍に鳩尾を食らわした男

でも逆に言うと…………、




‘’こいつ‘’にしか手を出させなかった。それも無傷で、



「もしかして警戒してます?」



「そう見える?」



学校が違う、この男は然も当たり前の様に私の横へと腰を下ろした。

あの時と同じ笑顔で
















嗚呼、意味分かんない。

なんで、こんな展開になったんだっけ















そっと、瞼を閉じて思い出す。

数分前の出来事――――――――――……
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