ノラと呼ばれた男【壱】
「お前………………」
すっと、伸びる大きな手は、
がしっ、と再び私の頭に置かれ、
「ん?」
「ムカつく」
と、腹いせの如く頭を握られる。
あ、はい。めっちゃ痛いんですけど
将来禿げたらどうしてくれる←
「あっはは、初対面なのに良く分かったね!
実は時雨ね、笑うのが下手なんだょー。ね、時雨?」
「うるせぇな」
と、ぶっきらぼうに言う時雨が少し幼く見えた。とか絶対言わない(笑)
「ふふっ、面白い子を拾っちゃいましたね迅は」
クスクス笑いながら、そう言ったのは羽音で、
それに頷く迅。
「んで、コイツどうすんだ
乱鬼に目ぇ付けられてんだろ」
と、何故か話題が逸れ。
すっかり忘れていた‘’乱鬼‘’と言う名が再び出てきた。
というか、別に乱鬼が何して来ようが全部払い除けれるし………………、
「私なら全然へい―――――…
「じゃ、一緒に行動共にしちゃう?」」